新宝光旅館に続きこの夏2度目の元遊廓旅館に宿泊してみました。
今回は京都橋本の多津美旅館さんです。
ここ多津美旅館でも普段の生活と何ら変わりのない、のんびりとした時間を過ごす事になりました。
ここが元々妓楼だった事なんて忘れてしまうものです…。妙に落ち着きます。
メンバーがまだ寝ている中、自分だけ朝早くに目が覚めました。
気がつけばカメラをぶらさげ橋本の街をぶらり。
ご近所さん同士が「おはよう」と挨拶を交わしあい、「いってらっしゃい」と仕事へ向う主人を送り出す声が聞こえます。
どこの街とも変わらない日常の光景。
昔ここが遊廓だった頃、一体どんな街だったのであろうか…
橋本の街には当時の面影を忍ばせる建物が数多く残されていました。
早起きは三文の特でもいいましょうか、玄関が少し空いていた御宅がありましたので許可をいただき撮影させていただきました。
別のお宅の玄関先。もう言葉が出ませんね . . . . 。
しかし、それ以上に凄いのはやはり多津美旅館です。
多津美旅館は元々いろは楼という屋号だったそうで、ステンドグラスの横にかすかに英語でIrohaとかかれているのがわかります。
そしてその横にあるアーチ装飾がまた凄い . . .
これ何なんですかー!!!!
女将さんに伺うと何かよくわからないとおっしゃっていました(笑)。
ステンドグラスの絵が示す通り、1階はダンスホールになっていたらしく、フロアへの入口だったのではないかと思いす。
そのダンスホールだった場所は食堂になっていました。
ここで朝食をいただく訳ですが . . . .
裸の美女にチラチラ見つめらています . . . . 。お味噌汁はいつもと違う味がしました(笑)
多津美旅館の外観や壁は綺麗に手直しが行われていますが、ステンドグラスやタイルなどは勿論当時のままです。まだまだ旅館業は続けられるそうですので、またいつか泊まってみたいと思います。
橋本へは、京都市内からは大分離れておりアクセスはあまりよくありません。コンビニなどの商店もほとんど無い場所ではありますが、街並みは素晴らしいの一言です。
あと何年この街並みが残されるかはわかりません。
是非お早めに橋本へ足を運んでみてはいかがでしょうか。
ご親切にしていただいた多津美旅館の女将さん、橋本湯のお父さん、建物の中を見せていただいた方々へ心より感謝とお礼を申し上げます。