ギロウズ夏ツアー 大津柴地遊廓1


The ギロウズ夏のツアースタート!

8月は今までにない強行スケジュールを決行します。
(ツアースケジュール)


今回からギロウズルールを設けました。

「ツアー前に他人の遊廓サイト及びブログの画像閲覧は一切禁止!」

妓楼を見つけた時の感動をより一層高いものにしたいからです。

代わりに遊廓歩きのバイブルこと「全国遊廓案内(昭和5年発行)」を頼りに廓へ足を運びたいと思います。

ツアー第1弾は比較的愛知から近い滋賀県をチョイスしました。近い割に、今まで一度も足を踏み入れた事のない土地です。今回は大津、八日市、彦根の3箇所を1日で回ります。
 
まずは県庁所在地大津です。全国遊廓案内によると大津には

 ・上柴地遊廓
 ・下柴地遊廓
 ・甚七町遊廓
 ・真町遊廓

の4箇所遊廓が設置されていました。

中でも何故か上下で分かれている柴地遊廓という場所が目につきました。

案内によれば

「大津市上柴地遊廓 は東海道線大津市上柴地にあつて柴地遊廓とも言はれて居る。大津には県庁があつて、県下行政の中心地であり湖上交通の要津となつて居る。古い歴史を持つだけに、随じつて花街も古くから開けて居たものらしい。明治初年に現在の個処に集娼妓制と成つたものである、店は陰店を張つてゐて、娼妓は芸妓と同様に送り込み花制で、費用は一泊四五円位で附かない。」

「大津市下柴地遊廓 は同市下柴地にあつて上下両者勢力争ひの観がある。制度も費用も上下共略同様だ。」

この文から、場所は柴地という場所にあった事が判明しました。そして上下で派閥があったのでは?と予測されます。なんだか面倒くさそうな遊廓 ですね

何はともあれ早速柴地へGO!!!



という訳には簡単にいきません . . . .



住所で調べても柴地という地名は出てきません。他の甚七町、真町という町名も見当たりません。

結果、大津では住居表示が整理統合され、昔の町名は変更されていました。

となると古地図に頼るしかありません。

古地図を探していると大正3年発行のものが出てきました。


甚七町は今の松本町、真町は長等公園の付近という事が分かりました。しかし柴地という地名がすぐに見当たりません . . . .

地図と よーく見てみると



上馬場廓、下馬場

全国遊廓案内発行の昭和5年と、古地図の大正5年とは少し時代の差はありますが、上下で分かれている事から柴地遊廓と特定できます。町名を見るとシバヤ丁(柴屋町)になっていますね。

現在の地図と照らし合わせてみます。ポイントになるのは川と郵便局です。

現在の地図を見てみると


ピンクのエリアからポイントとなる川と郵便局が照合しました。

という訳で柴地遊廓は現在の長等3丁目付近である事がわかりました。

下調べは以上で終了です。画像検索はしていませんよ!!

さぁ、それでは大津へ向かいましょう!!

(つづく)

2 件のコメント:

  1. 古地図からの特定がすばらしすぎる!
    なるほど。上下は東西で別れてたんですね。
    下の方が小綺麗な建物が多く残っているように見受けられましたが
    なにか理由はあるのでしょうか?

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  2. なんどもすみません。大正3年の地図の出典元を教えてもらえるとすごく嬉しいです。

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